復元のあゆみ

よみがえる平戸オランダ商館

歴史の足跡を現代に伝える

平戸和蘭商館は、オランダ東インド会社が1609年に設立した拠点で、1641年に幕府の命令により長崎の出島に移されるまでの33年間、貿易により様々な富や文化をもたらしました。この期間、国際貿易やキリスト教の布教など、日本の歴史上重要な数々のドラマが、平戸を舞台に繰り広げられたのです。
1922年(大正11年)に「平戸和蘭商館跡」として、国の史跡に指定されたこの場所に、当時の姿を忠実に再現した1639年築造倉庫の復元が進んでいます。日本最初の洋風建築物でありながら、瓦葺の屋根などを随所に日本建築の特徴を見せています。文化庁をはじめ、多くの専門家を招き、歴史的、建築学的なアプローチを繰り返しながら復元に至っています。

復元に至る取り組み

平戸オランダ商館の復元は、官民一体となった取り組みによりなされています。国際交流や、各種イベントなど多くの方の関わりにより実現した事業です。

平戸和蘭商館復元計画とは

平戸オランダ商館の復元整備は、17世紀初頭に平戸が海外との玄関口であった史実のもと、コンセプトを設定し、整備を進めてきました。

商館跡の現在のようす

国指定史跡「平戸和蘭商館跡」には、当時を偲ばせる多くの遺構や史跡が残されています。特に昔から“オランダ”の名で呼ばれている場所は、当時のままの姿を残しており、時の流れを現在に伝えています。

復元工事のすすめ方

国指定の史跡地内に、文化財的な復元をなす1639年築造倉庫は、文化庁はじめ、多くの専門家チームの意見を聞き、できる限り当時の姿のまま復元することを目指して進められました。