羽衣、八島そして月宮殿 陳飛豪個展

羽衣、八島そして月宮殿 陳飛豪個展

期間:2024.12.1-2025.1.5

企画展「羽衣、八島そして月宮殿 陳飛豪個展」

会期:2024年12月1日(日)~2025年1月5日(日)
会場:平戸オランダ商館 / 平戸城見奏櫓2階

[平戸オランダ商館]
開館時間:8時30分~17時30分
休館日:会期中無休
入館料:大人310円 小人210円

[平戸城見奏櫓2階]
開館時間:8時30分~17時
休館日:12月30日、31日
入館料:無料

 

「羽衣、八島そして月宮殿」は、日本と台湾の間で伝承されてきた能楽、特に女性も主体的に関わっていた、いまも台湾に残る喜多舞台の歴史に着目し、その芸術的・文化的意味をパフォーマティブに実験することを目的としています。その中で、能楽「八島」と、鄭成功が建国した東寧王国の滅亡を主題とした、日本統治時代の台湾における名作小説「赤崁記」を繋げることを目的とした、ビデオ・インスタレーションやレクチャー・パフォーマンス、仕舞やワークショップ(稽古会)を通して、地域の記憶やジェンダーアイデンティティを創造してゆくための新たな文化実践を目指します。
「羽衣、八島そして月宮殿」では、このそれぞれ三つの演目に着目します。このプロジェクトのアプローチは、能楽を日本の伝統文化の象徴として定義することではありません。むしろ、現代芸術の手法を取り入れたこの一連の活動を通して、東アジアの歴史の中で能楽が持つ新たなイメージを探求し、平戸において、これまでにない異文化のつながりを育んでいきたいと考えています。
今回の一連の展示によって最も特筆すべきことは、能「八島」、小説「赤崁記」と鄭成功の東寧王国との歴史的なつながりが深い、平戸を会場にしていることです。この場の選択により、能楽の文脈や、台湾・東アジアの歴史の流れの中で、「平戸」を新たに解釈・考察することを目指します。
by 陳 飛豪

陳 飛豪(チェン・フェイハオ)
1985年、台湾新竹市生まれ。コンセプチュアルな写真と動画を用いて、歴史や文化、社会の変化に関連した様々な事象を読み解く作家。イメージとインスタレーション、ビデオ、文学を組み合わせ、異なるメディアの収束の可能性を探っている。
2024/06 越境者の歌-陳飛豪個展。嘉義市立美術館。台湾嘉義。
2022/04 帝国南方無理心中-陳飛豪個展。Moca Studio台北当代芸術館。台湾台北。
2021/07 東京ビエンナーレ2020/2021。東京市內。日本東京。
2019/08 We are bound to meet: Chapter 1. Many wounded walk out of the monitor, they turn a blind eye and brush past me. LOOP ALT SPACE。韓国ソウル。
2016/09 台北ビエンナーレ。台北市立美術館。台湾台北。

 

【能楽ワークショップ】
講師:岡部千枝(喜多流舞教士/謡教士)
日時:2024年12月21日(土)18:00~19:00
会場:平戸オランダ商館2階
定員:15名(要 事前申し込み)
備考:参加無料

 

アーチストインレジデンスin平戸
主催:一般社団法人 平戸観光協会
共催:平戸市
協力:公益財団法人 松浦史料博物館・九州大学地域政策デザインスクールOBOG