平戸オランダ商館企画展
「妖(あやかし)と不思議噺 -殿さまがみた異世界-」
◆会期 2022年8月6日(土)~2022年9月25日(日)※会期中無休
◆開館時間 8:30~17:30
◆場所 平戸オランダ商館2階 多目的スペース(長崎県平戸市大久保町2477)
◆入館料 大人310円 小中高生210円
◆主催 平戸オランダ商館
◆問合わせ TEL 0950-26-0636 FAX 0950-26-0638 Email shokan1639@matsura.or.jp
古来人々は、理解を超えた奇怪な災いや不可思議な現象が起こると、それらを現世には存在しない「異世界」のものに変換し、その恐怖や不安と向かい合ってきました。日本に古くから親しまれている「妖怪」は、人間に恐ろしい災いをもたらす恐怖の対象として生み出されたものです。人々は妖怪を恐れながらも、伝承により育まれたその姿を造形化し、絵画に描いてきました。
やがて時代が進むと、妖怪をフィクションとして楽しもうとする感覚があらわれます。全国各地で妖怪への関心が高まり、姿や生態を書きとめ、研究の対象としました。平戸藩9代藩主 松浦静山(1760-1841)は、妖怪について大変興味をもち、自身の著書である『甲子夜話』に妖怪の物語を好んで記録しました。『甲子夜話』には河童や天狗などの妖怪をはじめ、奇談、怪談、異常現象などが豊富にあげられています。
今回の展覧会では、平戸藩主 松浦家のコレクションから「妖怪」と「奇談」にスポットをあて、「妖怪」に関する資料や妖怪画の源流ともいわれる「地獄絵」を展示します。併せて平戸藩主が書きとめた「奇談」の中から不思議なエピソードをご紹介します。当時の人々や藩主が魅せられたふしぎで興味深い「異世界」との出会いをお楽しみください。