ポルトガル貿易と南蛮スイーツ展

ポルトガル貿易と南蛮スイーツ展

期間:2022.3.12 - 2022.5.8

平戸オランダ商館企画展
「ポルトガル貿易と南蛮スイーツ展」

16世紀、平戸でポルトガル貿易がはじまり、西洋から砂糖を使った甘いお菓子が伝わりました。ポルトガル伝来の菓子は〈南蛮菓子〉と呼ばれ、形を変えながら全国へ広がります。そして桃山時代から現代まで、日本人に愛され続けてきたのです。南蛮菓子をルーツにもつ全国のスイーツを一堂に集めました。甘いお菓子に囲まれた空間で、その世界を体感してください。

また、平戸の南蛮菓子、そして全国の南蛮菓子をミュージアムショップにて販売します。ぜひお越しください。

◆会期     2022年3月12日(土)~2022年5月8日(日)※会期中無休
◆開館時間   8:30~17:30
◆場所     平戸オランダ商館2階 多目的スペース(長崎県平戸市大久保町2477)
◆入館料    大人310円 小中高生210円(平戸市民の方は3月13日まで入館無料)
◆主催     平戸お菓子フェア実行委員会(平戸市・平戸オランダ商館・平戸城・平戸観光協会・長崎県菓子工業組合平戸支部)

【オープニング・内覧会】
予約不要・入場無料ですので、ぜひお越しください。
◆日時 3月12日(土)午前9:30~
◆会場 平戸オランダ商館

 

【展覧会趣旨】
1550年、中国人海商 王直の手引きで平戸にポルトガル船が初めて来航します。ポルトガル貿易が開始されると、平戸を窓口に西洋のモノや文化が次々ともたらされました。鉄砲や大砲、パン、ワイン、キリスト教等、ポルトガル人が伝えた様々なものの中に、砂糖を使った甘い「菓子」がありました。
ポルトガルから伝わった菓子は南蛮菓子と呼ばれ、キリスト教宣教師たちは布教のためにこの菓子を利用し、日本の人々に配りました。宣教師ルイス・フロイスがキリスト教布教の許可を得るため、織田信長と初めて面会した際、瓶入の金平糖を献上したことはよく知られています。それまで口にしたことのない砂糖の味わいは日本の多くの人々を虜にしました。
輸入品であった砂糖は当時贅沢品で、庶民はなかなか口にできない貴重なものでした。平戸イギリス商館の記録(1613年9月13日)には、「平戸の老法印が病気と聞いたので、 (中略) 砂糖漬け及び砂糖パン2箱を見舞として贈った」とイギリス商館長が平戸藩の松浦鎮信に砂糖菓子を贈ったことが記録されています。
やがて砂糖の輸入量が増加すると、茶の湯の発展とともに、砂糖を使った菓子が全国へ広まっていきました。ポルトガルから伝わった南蛮菓子は、日本人の嗜好と入手できる材料に合わせて味と形を変えながら全国へ広がり、日本の菓子として定着しました。
本展では、日本各地の南蛮菓子や南蛮菓子にルーツをもつスイーツを一堂に展示し、桃山時代から現代まで日本人に愛されてきた南蛮菓子の魅力をご紹介します。平戸を窓口に広がり、日本の菓子文化に大きな影響を与えた南蛮菓子。甘いお菓子に囲まれた空間で、その世界を体感してください。

 

【協力】
南海堂 / 菓子処酒井屋 / まるはちふくれ菓子店 / 千鳥饅頭総本舗 / 松屋利右衛門 / 黒棒本舗 / ざびえる本舗 / 但馬屋老舗 / お菓子の菊家 / 鶴屋菓子舗 / 村岡総本舗 / 安田製菓 / 古今伝授の間 香梅 / イソップ製菓 / 天草飴本舗 菓子工房えすぽると / 文旦堂 / 美弥光製菓 / 一六本舗 / 端谷菓子店 / 馬車道十番館 / 榮太樓總本鋪 / 元祖 堅ボーロ本舗 / 常盤堂製菓 / 花乃舎 / 京都大学総合博物館ミュージアムショップ ミュゼップ / 甘春堂 / 亀屋清永 / 京都鶴屋鶴寿庵 / 総本家 河道屋 / 平戸蔦屋 / 牛蒡餅本舗 熊屋 / 菓子工房えしろ / 神戸屋製菓 / 南蛮スイーツ研究会 / 菓子処 津乃上 / 楠製菓

ご協力いただきまして誠にありがとうございます。

スイーツ平戸フェア  https://www.sweets-hirado.com/