旅路を行く

旅路を行く

期間:2025.4.26-6.1

企画展「旅路を行く -参勤交代と江戸参府-」

◇会期:2025年4月26日(土)~6月1日(日)※会期中無休
◇開館時間:8:30-17:30
◇場所:平戸オランダ商館2階 多目的スペース
◇入館料:大人310円 小中高生210円
◇主催:平戸オランダ商館
TEL. 0950-26-0636   shokan1639@matsura.or.jp

江戸時代、3代将軍徳川家光によって定められた「参勤交代」。各地の諸大名は原則1年おきに江戸と自らの領地を行き来しました。その主な目的は、幕府が諸国の大名家を統率していくためであり、各大名は江戸に「参り」、将軍に拝謁して徳川家への臣従を示すことが「勤め」でした。九州や四国の西国大名は船で瀬戸内海を渡海し、大坂より陸路で京、東海道を経て江戸に向かいました。幕府によって整備された街道では、各藩の大名が多くの随員を伴って武具や生活用具などの行列道具を持ち運び、大行列を組んで往来する姿がみられました。平戸藩の参勤交代も西国諸藩と同様、大坂まで海路を利用し、その後陸路で江戸に向かいました。その行程は片道約40日間の長旅で、資料によると150名近い行列が組まれていました。
一方、大名の参勤交代と同様に、定期的に江戸へ赴いて将軍に拝謁することを義務付けられた人物がいました。それが「カピタン」ことオランダ商館長です。オランダ商館長は江戸の将軍に謁見し、日本における通商許可に対する御礼を伝え、オランダ船からもたらされた珍しい贈物を献上しました。この行事を「江戸参府」といいます。江戸参府は平戸にオランダ商館が設置された年である1609年に始まり、1633年より制度化され、毎年行われました。
今回の企画展では、「参勤交代」と「江戸参府」にスポットをあて資料を選定しました。決して楽ではなかった当時の旅。平戸藩主や平戸オランダ商館長が往来した旅路をたどって、当時に思いを馳せてみてください。